はじめに

赤ちゃんが生まれたら、安全で快適な移動手段を確保することが大切です。チャイルドシートの選択は新しい親にとって重要な課題の1つですが、種類や機能が多岐にわたるため、適切な選び方を知ることが不可欠です。今回は新生児向けのチャイルドシートに焦点を当て、安全性や利便性の高い製品を見つける方法をご紹介します。

新生児に適したチャイルドシートの種類

青空

新生児に適したチャイルドシートには、大きく分けて2種類があります。まず「乳児用ベビーシート」は、体重13kg未満、身長70cm以下の赤ちゃん専用です。持ち手が付いているので移動が簡単で、後ろ向きに取り付けます。一方の「乳児・幼児兼用チャイルドシート」は、体重18kg前後、身長100cm以下までの赤ちゃんが使え、後ろ向きと前向きの両方に対応しています。

乳児用ベビーシートの特徴

乳児用ベビーシートは、新生児から1歳頃までの赤ちゃんに最適化されています。赤ちゃんの安全と快適性を追求した構造になっており、以下の利点があります。

  • 持ち手が付いているので、乗せたまま移動できる
  • 小さな体格に合わせた包み込むような形状
  • 頭部を守る深い立体キャノピー
  • リクライニング機能で赤ちゃんの姿勢を調整可能

一方で、使用期間が1年程度と短いのが欠点です。赤ちゃんの成長に合わせて、次のチャイルドシートへ買い換える必要があります。

乳児・幼児兼用チャイルドシートの利点

乳児・幼児兼用チャイルドシートは、長期間使えるのが最大のメリットです。4歳頃までの長い期間、同じチャイルドシートを使い続けられます。その他の利点を挙げると以下のようになります。

  • 後ろ向き/前向きの切り替えが可能
  • ベビーカーにドッキングできるトラベルシステム対応
  • 幅広い月齢に対応した座り心地の調節機能
  • レンタカーの利用やお子さんの体格変化にも対応できる

特に、外出が多いアクティブファミリーや、車の乗り換えが予想される方におすすめです。

座席固定タイプと多機能タイプ

乳児・幼児兼用チャイルドシートには、さらに2つのタイプが存在します。

 座席固定タイプ多機能タイプ
特徴シンプルな構造で経済的回転式や横型ベッド式など特殊機能つき
対象主に徒歩や電車利用の家庭車での長距離移動が中心の家庭
デメリット機能が制限される重量があり車の乗り換えが難しい

座席固定タイプは低予算でも長期間使え、多機能タイプは操作性や赤ちゃんの快適性が高いという違いがあります。ご家庭のニーズに合わせて選ぶことをおすすめします。

チャイルドシートの選び方

child car seat

チャイルドシートを選ぶ際は、大きく分けて3つのポイントを確認する必要があります。

タイプの選択

先に紹介した通り、「乳児用ベビーシート」と「乳児・幼児兼用チャイルドシート」の2種類があります。使用期間や予算、車への乗り換えの有無などを考慮して選びましょう。

  • 短期間しか利用しない場合は乳児用ベビーシートがお得
  • 長期間の利用を想定する場合は乳児・幼児兼用チャイルドシートがおすすめ
  • 車の乗り換えが予想される場合も乳児・幼児兼用チャイルドシートが無難

車への固定方法の確認

チャイルドシートを車に固定する方法は大きく分けて2通りあります。

  • ISOFIX固定:車のISOFIXアンカーに直接取り付ける方式
  • シートベルト固定:車のシートベルトを使って固定する方式

使用する車の年式や車種によって、対応している固定方式が異なります。事前に取扱説明書などで確認しましょう。

安全基準の確認

チャイルドシートには国際的な安全基準があり、次の2つのマークが目安になります。

  • ECE R44/04:国連の旧基準
  • R129(i-Size):新しい基準で体重ではなく身長で判断

R129規格の製品は体格に合わせた設計になっているので、安全性が高くなっています。購入時はこの2つのマークの有無を必ずチェックしましょう。

 

チャイルドシートの使い方

transportation

チャイルドシートの選び方は理解できましたが、正しい使い方も重要です。事故防止のため、以下のポイントに気をつけましょう。

座席位置

チャイルドシートは必ず車の後部座席に設置するのが安全です。助手席は絶対に避けるべきで、その理由は2つあります。

  • 助手席にはエアバッグが装備されており、事故時に赤ちゃんを直撃する危険がある
  • 助手席の前方視界が悪く、ドライバーから赤ちゃんの様子が見えにくい

乗車時の向き

新生児の場合は、できるだけ長く後ろ向きで乗車することが安全です。その理由は以下の通りです。

  • 後ろ向きなら首が不安定でも支えられる
  • 前方からの衝撃が直接赤ちゃんに伝わりにくい
  • 一般的に、後ろ向きが前向きよりも安全性が高い

後ろ向きから前向きに切り替える適切なタイミングは、メーカーの推奨に従いましょう。

取扱説明書の確認

チャイルドシートには、製品ごとに適切な取り付け方や使い方の注意点がまとめられた取扱説明書が付属しています。必ず一読して理解した上で使うよう心がけましょう。わからない点はメーカーサポートに問い合わせるなどして、確実に安全に使えるようにしましょう。

取り付け方が難しい場合は、動画ガイドなども参考になります。分からないことは恥ずかしがらずに確認するのが安全対策の第一歩です。

まとめ

新生児のチャイルドシートは、安全性と利便性を両立した製品が豊富に揃っています。赤ちゃんの月齢に合わせて「乳児用ベビーシート」か「乳児・幼児兼用チャイルドシート」を選び、適切な取り付け方と使い方を理解することが大切です。長期的な視点に立って、しっかりと製品を選定しましょう。小さな赤ちゃんの移動手段にはストレスフリーで安全なチャイルドシートが欠かせません。ご家庭の事情やライフスタイルに合わせて、最適なチャイルドシートを見つけてください。

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よくある質問

乳児用ベビーシートと乳児・幼児兼用チャイルドシートの違いは何ですか?

乳児用ベビーシートは新生児から1歳頃までの赤ちゃんに最適化されており、持ち手付きで移動が簡単です。一方、乳児・幼児兼用チャイルドシートは4歳頃まで長期間使えるメリットがあります。後ろ向きと前向きの両方に対応しているため、成長に合わせて使い続けることができます。

チャイルドシートを固定する方法にはどのようなものがありますか?

チャイルドシートを車に固定する方法は大きく分けて2通りあります。1つはISOFIX固定で、車のISOFIXアンカーに直接取り付ける方式です。もう1つはシートベルト固定で、車のシートベルトを使って固定する方式です。使用する車の年式や車種によってどの固定方式に対応しているかが異なるため、事前に確認が必要です。

チャイルドシートを購入する際に気をつけるべきことは何ですか?

チャイルドシートを選ぶ際は、安全基準の確認が重要です。国連の安全基準であるECE R44/04やR129(i-Size)のマークがあるかを確認しましょう。R129規格の製品は体格に合わせた設計がなされており、より高い安全性が期待できます。

チャイルドシートの正しい使い方にはどのようなことに気をつければよいですか?

チャイルドシートは必ず車の後部座席に設置し、助手席の使用は避けましょう。また、できるだけ長く後ろ向きで乗車することが安全です。取扱説明書の内容を必ず確認し、適切な取り付け方や使い方を理解することが大切です。分からないことがあれば遠慮なくメーカーサポートに問い合わせましょう。