はじめに

出産準備は新米ママ・パパにとって、嬉しくもあり不安でもある大切な時期です。赤ちゃんを迎えるために様々なベビーグッズを用意したくなる気持ちは誰もが経験することでしょう。しかし、実際に育児が始まってから「これは買わなくて良かった」と感じるアイテムが意外と多いのも現実です。

本記事では、先輩ママたちの実体験をもとに、出産準備で「買わなくて良かった」と感じたアイテムをカテゴリ別に詳しくご紹介します。無駄な出費を避け、本当に必要なものを見極めるための参考として、ぜひご活用ください。賢い出産準備で、赤ちゃんとの新しい生活をスムーズにスタートさせましょう。

出産準備の現実とは

多くのプレママが経験するのが、「あったら便利かも」という気持ちでの買い物です。特に初めての出産では、何が必要で何が不要なのかが分からず、ついつい準備品リストに載っているものを全て揃えてしまいがちです。雑誌や育児書に載っている「必需品」も、実際にはライフスタイルによって必要性が大きく変わることがあります。

実際に育児を始めてみると、新生児サイズの洋服が思った以上に早くサイズアウトしてしまったり、プレゼントでもらったおむつケーキが使い切れなかったりと、想定していた使い方と現実にギャップが生じることは珍しくありません。このような経験から、必要最小限のものから始めて、実際の需要に応じて買い足していく方法が推奨されています。

個人差の大きさを理解する

赤ちゃんには個人差があり、それぞれに異なる特性や好みがあります。例えば、バウンサーを気に入る赤ちゃんもいれば、全く使いたがらない赤ちゃんもいます。また、母乳の出具合によって、搾乳器や授乳クッションの必要性も大きく変わってきます。このような個人差があることを理解せずに準備品を揃えると、使わないアイテムが多くなってしまいます。

さらに、ママ自身の体調や生活環境によっても、必要なアイテムは変わってきます。完全母乳で育てるのか、混合栄養にするのか、完全ミルクにするのかによって、必要な授乳グッズも大きく異なります。こうした個人差を考慮せずに一般的なリストに従って準備すると、結果的に無駄な買い物になってしまう可能性が高くなります。

代用可能なアイテムの存在

多くのベビーグッズには、家庭にある既存のアイテムで代用できるものがあります。例えば、ベビーバスの代わりに洗面台を使ったり、授乳ライトの代わりに間接照明を活用したりすることができます。また、ブランケット一枚あれば、外出時の防寒や授乳時の目隠しなど、複数の用途に使えるため、専用アイテムを購入する必要がない場合もあります。

大人用品で代用できるものを活用することは、節約にもなり、物を増やしすぎないメリットもあります。特に新生児期は使用期間が短いアイテムが多いため、わざわざ専用品を購入するよりも、手持ちのもので対応できる場合は積極的に代用を検討することが賢明です。

おむつ替え・お世話グッズで不要だったもの

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おむつ替えやお世話に関するグッズは、育児の基本となる部分だけに、様々な便利グッズが販売されています。しかし、実際に使ってみると「思っていたほど便利ではなかった」「手間が増えただけだった」と感じるアイテムも多いのが実情です。ここでは、特に購入を後悔したという声が多いお世話グッズをご紹介します。

おしりふきウォーマー

おしりふきウォーマーは、冷たいおしりふきを温めて赤ちゃんの快適性を高めるアイテムとして人気があります。特に冬場の出産を控えたママは「赤ちゃんが冷たいおしりふきでびっくりしないように」と購入を検討することが多いようです。しかし、実際に使用してみると、ウォーマーから取り出すのに時間がかかったり、温めすぎて熱くなりすぎたりと、かえって不便に感じることが多いのが現実です。

また、室内の温度管理をしっかりと行っていれば、おしりふきが極端に冷たくなることは少なく、赤ちゃんも慣れてしまえば特に嫌がることもありません。むしろ、手の温もりで少し温めたり、室温に慣らしておいたりする程度で十分対応できます。電気代もかかりますし、設置場所も必要になるため、コストパフォーマンスを考えると購入しなくても問題ないアイテムの代表例と言えるでしょう。

おむつ専用ゴミ箱

おむつ専用ゴミ箱は、におい漏れを防ぐ特殊な構造や専用のカートリッジを使用することで、おむつの処理を衛生的に行えるとされています。しかし、専用カートリッジのコストが継続的にかかることや、思っていたほどにおいが軽減されないことから、購入を後悔する声が多く聞かれます。通常のゴミ箱でも、防臭袋を使用することで十分ににおいを抑えることができるためです。

さらに、おむつ専用ゴミ箱は場所を取る上に、おむつが卒業した後は使い道がなくなってしまいます。一般的なゴミ箱に防臭袋を使用する方法であれば、おむつ卒業後も継続して使用できますし、初期費用も抑えられます。実際に多くの先輩ママが、防臭袋と通常のゴミ箱の組み合わせで十分だったと証言しています。

湯温計

湯温計は赤ちゃんの沐浴時にお湯の温度を正確に測るためのアイテムです。特に新生児期は適温での沐浴が重要とされるため、多くのママが購入を検討します。しかし、実際に使用してみると、大人の手で温度を確認する方が早くて確実だということが分かります。手首の内側などの敏感な部分でお湯の温度を確認すれば、赤ちゃんにとって適切な温度かどうかが十分に判断できるのです。

また、湯温計を使用する際は、測定に時間がかかったり、計器が正確でなかったりすることもあります。慣れてくると、手の感覚の方がより実用的で信頼性が高いことが実感できるはずです。デジタル式の湯温計は電池が切れることもありますし、アナログ式は読み取りにくい場合もあります。結局のところ、人間の感覚が最も実用的な温度測定方法だと言えるでしょう。

電動爪やすり・鼻水吸引器

電動爪やすりは、赤ちゃんの柔らかい爪を安全に整えるためのアイテムとして注目を集めています。通常の爪切りでは怖いと感じるママも多く、安全性を重視して購入を検討する方が多いようです。しかし、実際に使用してみると、赤ちゃんが動いてしまって上手く使えなかったり、振動を嫌がって泣いてしまったりと、思うように活用できないことが多いのが現実です。

鼻水吸引器についても同様で、赤ちゃんが嫌がって暴れてしまい、かえってストレスを与えてしまうことがあります。特に電動タイプは音が大きく、その音に驚いて泣き出してしまう赤ちゃんも多いようです。手動の吸引器や、場合によっては口で直接吸う方法の方が、赤ちゃんにとっても負担が少なく、効果的な場合があります。高価な電動タイプを購入しても、結局使わなくなってしまうケースが多いのが実情です。

授乳・ミルクグッズで不要だったもの

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授乳やミルクに関するグッズは、赤ちゃんの栄養摂取に直結する重要なアイテムです。しかし、母乳の出具合や赤ちゃんの飲み方、ママのライフスタイルによって必要性が大きく変わるため、「買ったけれど使わなかった」というケースが特に多い分野でもあります。ここでは、実際に使用頻度が低かった授乳・ミルク関連グッズをご紹介します。

搾乳器

搾乳器は母乳を搾って保存したり、乳腺炎の予防に使用したりするアイテムとして広く知られています。特に仕事復帰を予定しているママや、授乳間隔を調整したいママにとっては必需品のように思えるかもしれません。しかし、実際には完全母乳で育てる場合、直接授乳で事足りることが多く、わざわざ搾乳する必要がないことがほとんどです。

また、搾乳器を使用すること自体が手間になり、清潔に保つための消毒作業も加わると、かえって負担が増えてしまいます。手で搾乳する方法もあり、必要な時には手搾乳で十分対応できることが多いため、高価な電動搾乳器を購入する必要性は低いと言えるでしょう。母乳の出具合や授乳スタイルが確定してから、本当に必要かどうかを判断して購入を検討する方が賢明です。

授乳クッション

授乳クッションは授乳時の姿勢をサポートし、ママの負担を軽減するアイテムとして人気があります。特に長時間の授乳では重宝すると考えられがちですが、実際に使用してみると、赤ちゃんとの位置関係が合わなかったり、かえって邪魔になったりすることがあります。赤ちゃんの成長に合わせて最適な高さが変わるため、専用のクッションよりも普通のクッションや枕を組み合わせた方が調整しやすいことが多いのです。

また、授乳クッションは意外と場所を取るアイテムでもあります。リビングや寝室など、授乳する場所が複数ある場合、その都度移動させるのも手間になります。家にある普通のクッションや枕を使った方が、必要に応じて高さや角度を調整でき、授乳以外の用途にも使えるため、より実用的だと感じるママが多いようです。

哺乳びん多数セット

哺乳びんは「消毒や洗浄のことを考えると複数本必要」と考えて、セットで購入するケースが多くあります。しかし、完全母乳で育てる場合や、混合栄養でも母乳の割合が多い場合は、実際に使用する哺乳びんの本数は思っているより少なくて済みます。特に新生児期は授乳回数が多いものの、哺乳びん1〜2本あれば洗浄・消毒のローテーションで十分対応できることがほとんどです。

また、赤ちゃんによっては特定の哺乳びんの乳首しか受け付けない場合もあり、せっかく複数本購入しても使わないものが出てくることもあります。最初は必要最小限の本数を購入し、実際の使用状況を見ながら必要に応じて追加購入する方が経済的で実用的です。さらに、プレゼントでいただくことも多いアイテムなので、事前に大量購入する必要性は低いと言えるでしょう。

授乳ライト

授乳ライ�は夜間の授乳時に赤ちゃんを起こしすぎないよう、柔らかい光で手元を照らすアイテムです。確かに夜間授乳は頻繁にあるため、必要性を感じて購入を検討するママも多いでしょう。しかし、実際には既存の間接照明やスマートフォンのライト機能で十分代用できることが分かります。最近のスマートフォンには調光機能もついているため、必要な明るさに調整することも可能です。

また、慣れてくると暗闇の中でも授乳できるようになるママが多く、特別な照明が必要なくなることもあります。赤ちゃんも明るすぎると完全に目覚めてしまい、授乳後の寝かしつけに時間がかかってしまうことがあるため、できるだけ暗い環境での授乳が推奨されることも多いのです。専用の授乳ライトを購入するよりも、手持ちの照明器具を工夫して使う方が実用的で経済的だと言えるでしょう。

衣類・身につけるもので不要だったもの

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赤ちゃんの衣類は見た目の可愛さもあって、ついつい多く購入してしまいがちなアイテムです。しかし、新生児期は成長が早く、サイズアウトするスピードが想像以上に早いため、準備しすぎると結果的に着せる機会がないまま小さくなってしまうことがよくあります。また、実際の育児では実用性を重視した選択になることが多く、おしゃれよりも着脱しやすさが重要になってきます。

短肌着・長肌着

短肌着と長肌着は、従来の育児では基本アイテムとされ、多くの出産準備リストに掲載されています。短肌着は上半身のみをカバーし、長肌着は足元まで覆うデザインになっていますが、実際に使用してみると、着替えの際の手間が多く、実用性に欠けることが分かります。特に新生児期は授乳やおむつ替えが頻繁にあるため、着脱が簡単でない肌着は不便に感じることが多いのです。

現在では、股下にスナップが付いたコンビ肌着の方が実用的で人気があります。コンビ肌着なら足の動きを妨げることなく、かつ裾がめくれ上がることもないため、おむつ替えも楽に行えます。短肌着や長肌着を重ね着させる従来のスタイルよりも、コンビ肌着一枚で済ませた方が赤ちゃんにとっても着心地が良く、ママにとっても手間が少なくて済むため、多くの先輩ママが推奨している方法です。

新生児用靴下・ミトン

新生児用の靴下は「赤ちゃんの足を冷えから守る」という目的で購入されることが多いアイテムです。しかし、室内で過ごすことがほとんどの新生児期においては、適切な室温管理ができていれば靴下は必要ありません。むしろ、赤ちゃんは足裏からも体温調節を行っているため、靴下を履かせることで体温調節機能を妨げてしまう可能性もあります。

ミトンについても同様で、「赤ちゃんが自分の顔を引っ掻かないように」という目的で使用されますが、定期的に爪を切っていれば特に必要ありません。また、赤ちゃんは手を使って色々なものを触り、感覚を学習していくため、ミトンを常時着用していると感覚の発達を妨げる可能性もあります。どうしても引っ掻きが心配な場合は、一時的に使用する程度に留めて、基本的には素手で過ごさせた方が赤ちゃんの発達にとって良いとされています。

退院用セレモニードレス

退院用のセレモニードレスは、病院から初めて家に帰る特別な日に着せる記念の衣装として人気があります。確かに写真映えもしますし、特別感もあるため購入を検討するママも多いでしょう。しかし、実際に着用する機会は退院時のみで、その後着る機会がほとんどないため、コストパフォーマンスが悪いアイテムの代表例と言えます。

退院時の衣装としては、白やクリーム色などの上品な色合いの普通のベビー服でも十分記念になりますし、その後も普段着として活用できます。また、最近ではセレモニードレスのレンタルサービスも充実しているため、どうしても特別な衣装を着せたい場合はレンタルを利用する方が経済的です。記念写真を撮る際も、赤ちゃんの表情や家族の笑顔の方が重要で、衣装の豪華さは二の次だと考えるママが増えています。

帽子

ベビー用の帽子は、外出時の紫外線対策や防寒対策として準備されることが多いアイテムです。しかし、新生児期は基本的に外出する機会が少なく、1か月健診までは自宅で過ごすことがほとんどです。そのため、新生児用の帽子を購入しても、実際に使用する機会が来る頃にはサイズアウトしてしまっていることがよくあります。

また、赤ちゃんは帽子を嫌がることも多く、せっかく被せてもすぐに取ってしまったり、泣いてしまったりすることがあります。外出時の対策としては、ベビーカーの日よけやブランケットを活用する方が実用的で、赤ちゃんにとっても負担が少ない場合が多いのです。帽子が必要になった時に、その時の頭のサイズに合ったものを購入する方が確実で無駄がありません。

お風呂・スキンケアグッズで不要だったもの

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赤ちゃんのお風呂タイムは、親子のコミュニケーションの大切な時間でもあります。そのため、快適で安全な入浴環境を整えようと、様々な入浴グッズを準備したくなる気持ちは自然なことです。しかし、実際には最小限のアイテムがあれば十分で、多くの専用グッズは使用頻度が低いか、代用品で十分対応できることが判明しています。

大型ベビーバス

大型のベビーバスは、赤ちゃんをゆったりと沐浴させることができる専用アイテムとして人気があります。確かに専用設計なので使いやすそうに見えますが、実際には使用期間が短く、場所を大きく取ってしまうデメリットがあります。新生児期の沐浴は1か月程度で終了し、その後は大人と一緒にお風呂に入るようになるため、大型ベビーバスの出番はあっという間に終わってしまいます。

代替案として、洗面台を利用した沐浴が非常に実用的です。洗面台なら適度な高さがあるためママの腰に負担をかけることなく、温度調節も簡単にできます。また、使用後の片付けや掃除も楽で、保管場所に困ることもありません。どうしても専用のベビーバスが欲しい場合は、空気で膨らませるタイプのものや、使用後はコンパクトに収納できるタイプを選ぶか、レンタルを検討する方が現実的です。

ベビー枕

ベビー枕は「赤ちゃんの頭の形を整える」「快適な睡眠をサポートする」といった理由で販売されていますが、実際には新生児期の赤ちゃんに枕は必要ありません。むしろ、枕があることで窒息のリスクが高まったり、首に無理な角度がついてしまったりする可能性があります。小児科医や助産師の多くも、新生児期の枕の使用は推奨していません。

赤ちゃんは大人と比べて頭が大きく首が短いため、平らなところに寝かせても自然と首がまっすぐになります。頭の形を整えたい場合は、向き癖をつけないように寝かせる向きを変えることが効果的で、特別な枕は必要ありません。タオルを折り畳んで高さを調整する程度で十分で、汚れたときの洗濯も簡単です。安全性を最優先に考えると、ベビー枕は購入する必要がないアイテムの一つです。

乳頭保護クリーム

乳頭保護クリームは、授乳による乳首の痛みやトラブルを予防・軽減するためのアイテムです。確かに授乳初期は乳首が痛くなることがありますが、正しい授乳の仕方を覚えれば痛みは軽減されることがほとんどです。また、すべてのママに乳首トラブルが起こるわけではないため、事前に購入しても使わない可能性があります。

乳頭保護クリームが必要になった場合でも、専用品でなくても家庭にあるワセリンなどで代用することができます。ワセリンは授乳前に拭き取る必要がなく、赤ちゃんが口にしても安全です。また、乳頭保護以外にも赤ちゃんの肌荒れやママの手荒れなど、多用途に使えるため経済的です。本当にトラブルが起こってから必要なアイテムを購入する方が、無駄を避けられると言えるでしょう。

ベビー専用スキンケア用品

ベビー専用のボディソープやローション、保湿クリームなどは、「赤ちゃんの敏感な肌には専用品を」という考えから購入されることが多いアイテムです。しかし、実際には低刺激の大人用製品でも十分対応できることが多く、わざわざベビー専用品を揃える必要性は低い場合があります。特に肌トラブルがない赤ちゃんの場合、シンプルなケアで十分なことがほとんどです。

また、ベビー専用品は容量が少ない割に価格が高い傾向があり、コストパフォーマンスが良くない場合があります。家族全員で使える低刺激の製品を選ぶ方が経済的で、使い切りやすいというメリットもあります。ただし、アトピー性皮膚炎などの特定の肌トラブルがある場合は、医師に相談の上で適切なスキンケア用品を選ぶことが重要です。まずは様子を見ながら、必要に応じてケア用品を揃えていく方が賢明でしょう。

大型アイテム・家具で不要だったもの

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大型のベビー用品や家具は、価格も高く長期間使用することを前提として購入されることが多いアイテムです。しかし、実際の生活スタイルや住環境に合わないことが判明したり、思っていたよりも使用期間が短かったりして、「買わなくて良かった」と後悔するケースが多い分野でもあります。特に大型アイテムは処分も大変なため、購入前の慎重な検討が必要です。

ベビーベッド

ベビーベッドは赤ちゃんの安全な睡眠環境を提供する重要なアイテムとして考えられがちですが、実際にはライフスタイルによって必要性が大きく変わります。特に添い寝を希望するママや、狭い住環境ではベビーベッドが邪魔になってしまうことがあります。また、赤ちゃんがベビーベッドを嫌がって泣いてしまい、結局添い寝になってしまうケースも多くあります。

さらに、ベビーベッドの使用期間は思っているよりも短く、多くの場合1年程度で使わなくなってしまいます。その後は大型の荷物置き場になってしまうことも多く、処分にも困ってしまいます。代替案としては、ベビー布団を直接床に敷いたり、大人のベッドの横にベビー布団を並べたりする方法があります。どうしてもベビーベッドが必要な場合は、レンタルを利用することで、使用期間分だけのコストで済み、処分の手間も省けます。

A型ベビーカー

A型ベビーカーは生後1か月から使用でき、リクライニング機能で赤ちゃんを寝かせたまま移動できる便利なアイテムです。しかし、実際に新生児期から外出する機会は思っているよりも少なく、本格的にベビーカーを使い始めるのは生後3〜4か月以降になることが多いのが現実です。その頃にはB型ベビーカーでも十分対応できるため、A型ベビーカーの出番が思ったより少ないことがあります。

また、A型ベビーカーは重くて操作しにくいものが多く、電車やバスでの移動が多い場合は不便に感じることがあります。抱っこ紐の方が機動性が高く、赤ちゃんとの密着感も得られるため、外出時は抱っこ紐を愛用するママも多いようです。ベビーカーが必要になった時点で、その時のライフスタイルに合ったタイプを選ぶ方が、より実用的で経済的な選択と言えるでしょう。

バウンサー

バウンサーは赤ちゃんが心地良い揺れを感じながら過ごせるアイテムとして人気があります。「家事をする間に赤ちゃんを安全に過ごさせられる」「ぐずり対策になる」といった期待から購入されることが多いのですが、実際には赤ちゃんによって好みが大きく分かれるアイテムです。バウンサーを気に入る赤ちゃんもいれば、全く座りたがらない赤ちゃんもいます。

また、バウンサーを気に入った場合でも、使用期間は比較的短く、赤ちゃんが動き回るようになると危険で使えなくなります。さらに、バウンサーは意外と場所を取るため、狭い住環境では邪魔になってしまうことがあります。代替案として、ベビーマットの上で過ごさせたり、ママの膝の上で過ごしたりする方が、赤ちゃんとのコミュニケーションも取れて実用的な場合が多いのです。

ベビー布団セット

ベビー布団セットは、掛け布団、敷き布団、枕、シーツなどがセットになった商品として販売されています。一度に必要なアイテムが揃うため便利に思えますが、実際にはセット内容の中に不要なアイテムが含まれていることが多く、コストパフォーマンスが良くない場合があります。特に枕や厚手の掛け布団は、新生児期には使用しないため無駄になってしまいます。

また、ベビー布団は洗濯頻度が高いため、洗い替え用に複数枚必要になることが多いのですが、セットに含まれているシーツや布団カバーは通常1枚ずつしかありません。結局、追加で購入する必要が生じるため、最初からバラバラに必要な分だけ購入した方が経済的です。敷き布団とシーツ、薄手のブランケット程度があれば十分で、季節や成長に応じて必要なアイテムを追加していく方が実用的でしょう。

まとめ

出産準備において「買わなくて良かった」アイテムを詳しく見てきましたが、共通しているのは「個人差が大きい」「使用期間が短い」「代用品で十分」という特徴です。育児用品メーカーや育児雑誌では様々なアイテムが「必需品」として紹介されていますが、実際には最小限のアイテムがあれば十分に子育てができることが分かります。

賢い出産準備のコツは、まず基本的な必需品(おむつ、肌着、哺乳びんなど)を少量ずつ用意し、実際の育児を通じて本当に必要なものを見極めていくことです。「念のため」や「あったら便利かも」という理由での購入は避け、実際に困った時点で検討する姿勢が重要です。

また、レンタルサービスの活用も非常に有効な手段です。特に大型アイテムや使用期間が限定されるもの、赤ちゃんとの相性が分からないものについては、レンタルを利用することで無駄な出費を抑えることができます。出産準備は「たくさん揃える」ことが大切なのではなく、「本当に必要なものを見極める」ことが何よりも重要だということを覚えておきましょう。


よくある質問

おむつ専用ゴミ箱は必要か?

通常のゴミ箱に防臭袋を使えば、おむつ専用ゴミ箱ほどにおいを抑えることができ、初期費用も抑えられる。おむつ卒業後も継続して使用できるため、より実用的だと言えるだろう。

湯温計は必要か?

手の感覚で温度を確認する方が早く確実で、湯温計を使用する際の誤差や電池切れなどの問題もない。結局のところ、人間の感覚が最も実用的な温度測定方法だと言える。

ベビーベッドは必要か?

ベビーベッドは使用期間が短く、狭い住環境では邪魔になる可能性がある。代替案として、ベビー布団を直接床に敷くや大人のベッドの横に並べるなどの方法がある。必要な場合はレンタルを検討するのがよい。

バウンサーは必要か?

バウンサーは赤ちゃんによって好みが大きく分かれ、使用期間も短い。ベビーマットの上で過ごさせたり、ママの膝の上で過ごしたりする方が、赤ちゃんとのコミュニケーションも取れて実用的な場合が多い。